Art001『リロとジョー』【GOKUSAI感想】
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今週から始まった猿渡哲也先生の『GOKUSAI』がとても心惹かれるテーマなので
余裕があったらこちらの感想もやって行きたいです。
長らく格闘漫画を描いていた方が絵画漫画とは新境地ですね。

この間の3話完結読切は『TOUGH』のアナザーストーリーであると同時に
今作のプロトタイプでもあった感じなんでしょうか。
鬼龍さんがマリアちゃんに言った台詞と同じ事をジョー君がリロさんに言ってますしね。

ヤンジャンのベテラン作家さんなのでちょっと感想言うの緊張気味ですが、
「新人のつもりで頑張ります」という巻コメに気分がほぐされる。
作者がそれを求めていらっしゃるのであれば、
大御所という事は特に意識せず作品の感想を言って行こうと思います。

そんで第1話なんですけどリロさんの心理と作品がめちゃくちゃ興味深い。
『ジャガー』の高菜さんもこんな感じの絵を描いて自己嫌悪に陥ってる場面があったな。
メンヘラ系メルヘンとも言うべきか。
ネット上にUPしたら即座に「【マジキチ】この女のブログ絵やべえぇええぇえ【閲覧注意】」
なんてスレが立ってまとめサイトに晒されそうな感じなのは否めない。

しかしリロさんのような絵だからこそ癒されるという人も少なからずいる筈だ。
リロさん美大生らしいけど、学校ではそれなりに評価されるように心の闇を隠した
テンプレ通りの無難な絵を描いて来た人だと想像します。
それこそ屈折した心を隠し皆の人気者☆ミャハ☆なアイドルになりたがった高菜さんの如く。

ジョー君、加門さん、リロさん、三者三様に描く絵の方向性が違ってて面白いですね。
写実的イコール似ているというワケでは無いのが人相画の難しいトコなんでしょうか。

リロさんが如何にして自分の素の世界観を
他人に見せられる自信を得ていくかが気になります。
彼女を励ましてくれたジョー君ですが、彼のようなカラッとした線で人相画を描く人が
リロさんのようなドロッとしたメンヘラ系の絵を実際観たらどういう反応を示すんでしょう。

血塗れで泣いてる手首の無い女の子。
これはこれで「美」だと認められる反面、いやでもこれは…と否定したい感情も沸き起こる。
この何とも言えない気分がたまりませんです。
ミロのヴィーナスも腕が無いから美しいなんて説もあるぐらいですからね。

リロさん、絵の方向性自体はこのままで行って欲しいです。
突き抜ければ最高峰のダークファンタジー作家になれる可能性も秘めている気がします。

とても入り込めそうな作品が始まりました。これから楽しみです。

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