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「ピアノの森」18巻を読んで
◆人間心理的に興味深いなぁ、と思ったシーンがありまして。

ピアノの森18

交通事故に遭って手が不自由になり、二度とピアノが弾けなくなった主人公達の恩師の話。

天才アーティストやスポーツ選手が衝撃的な死を迎えたならば
「悲劇のヒーロー」として神格化され、メディアでも定期的に特集されるなどして
人々の記憶から忘れられるという事は無い。

けれど、能力を失いながらもその天才が命には別状なく「生きてしまった」となると
失った能力について触れる事がタブーとなって、やがては話題にする者がいなくなる。

能力を失ったから手の平を返したように冷淡になるというのではなく
あくまで普遍的な人情として「触れてはいけない」と感じる人間が多数であろう。
皮肉にも温情により、人々の間から薄れていく「天才」の記憶。

そしてこれから先、メディアで持て囃されるのは
その恩師の技術を受け継いだ弟子の方であろう―という話。
最も、恩師はそれに対して拘ったりやっかんだりという了見の狭い人間では無く
弟子の成長を素直に讃えているのですけどね。

何だか色々と複雑な心境になってしまうエピソードでした。

ちょっと不謹慎な例えかもしれませんが…
レース中に衝撃的な事故死を迎えたアイルトン・セナは、
もはやスポーツ界で永遠のヒーローとして崇拝されているけれど、
彼がもし「生きていくには支障無いが、レースには二度と参加できない」という
後遺症を残したまま、現在も生存していたとしたら…
ファンやマスコミの彼に対する扱いはどうなったのか。
セナ自身はどういう心境でレースという存在に向きあって行く事になったんだろうか。
考えてみると寂漠とした気分になってしまうものがありませんか。

◆この巻ラストに出てきたポーランドのレフ君はコルダの志水に似ている。
いや、厳密に言えば志水とリリを混ぜ合わせたような感じだw

◆ショパンと言えばやはり有名な「英雄ポロネーズ」が真っ先に浮かびます。
中でもこのカツァリスさんという方のプレイが絶品。



1:05辺りで一時停止推奨ですww どや顔マジパネェっすw
演奏も素晴らしいけど顔芸も素晴らしいっていう。
華やかな曲はやはりこういう良い顔で弾いてくれるのが1番ですね。

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